播種後低温にさらされノビが悪い苗や、本田の都合で植えられない苗等、育苗期間の延長による老化を抑えるには液肥の散布が有効です。葉が少々黄ばんでも苗の活着に殆ど影響はありませんが、販売用の苗などは外観も重要事項であります。
普通の市販培土には20日分程度の肥料が入っており、余り早期に液肥を掛けると、元肥との相乗効果で肥当りの心配が有ります。従って施用は播種後14日以上経過してからが良いです。また、窒素が多すぎると気候によっては軟弱途長するので、むやみな施用はお勧めできません。
- ◎施用量
- 1箱に硫安で2グラム程度が基準です。また、余り濃い液肥は肥当りを起しますが、薄いと非効率なので250倍程度で施用します。稲は頑強な植物ですが、これ以上濃いと場合によっては少々危険です。
- ◎やり方
- 水10リットルに対し、硫安40グラムを溶かし箱20枚に0.5リットルづつ施すと1箱当り2グラムになります。
施用は潅水前に行い、施用後は速やかにたっぷりと通常の潅水をし、葉についた液肥を洗い流し土中の肥料を薄めて下さい。また、潅水前の施用とありますが、葉が捲く様な極端に乾いた場合は避けた方が得策です。
当社では骨材事業の関連事業として、育苗培土事業も行っております。育苗培土とは、水稲や野菜などの苗を育てるための培養土として、豊かな土壌に有機資材や鉱物資材などを混合して製造したものです。
当社の育苗培土「サンバイド」は育苗作業の合理化・健苗育成のために開発された、良質で安価な床土代替資材です。
これからも育苗作業の効率化・省力化に繋がり、出来の良い苗を育てられる培土作りを通して、農業に携わる方々のお役に立っていきたいと考えています。